［＃ページの左右中央］

［＃表紙絵（img62_001.jpg、横[168×縦168]）入る］
［＃改ページ］

［＃ページの左右中央］

［＃１字下げ］Fu Fu Fu［＃「Fu Fu Fu」は大見出し］
［＃ここから１６字下げ］
［＃ここから２０字詰め］
黒瀬リュウ
［＃ここで字詰め終わり］
［＃ここで字下げ終わり］

［＃ページの左右中央］

［＃２字下げ］第一章［＃「第一章」は中見出し］

［＃改ページ］

［＃４字下げ］01［＃「01」は小見出し］

　爽やかな朝、彼女はリクルートスーツに袖を通し、鏡の前に立った。
　ここまでやるべきことはやり遂げた。あとは自分を信じて笑顔で挑むだけだった。
　口角を上げてにっこりと微笑む練習をしてから、彼女は部屋を出た。
　

「履歴書は、ちゃんと入れた？」
「入れた入れた」
「お弁当は入ってる？」
「大丈夫」
「お母さん、ここで待ってるから。どんな結果でもまっすぐ帰ってきなさい」
「分かってるよ、もう子供じゃないんだから」
　

　靴べらを使ってヒールに足を入れた彼女はゆっくりと立ち上がって
　後ろを振り返った。
　

「じゃあ、行ってきます！」
「行ってらっしゃい！」
　

　母親に背中を押され、松井珠理奈は元気よく家を飛び出していった。


