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さくら対ホワイトはまさかのさくらの敗北。

三角絞めで失神してしまったさくらをカミソリゾンビが介抱している。

お腹を押さえながら、立ち上がったホワイト。

そこに、静かにソルトが立っていた。

ソルトが、バカモノ、おたべ、さくらを見る。

ホワイト「あなたがソルト?」

ソルト「ああ…」

ホワイト「見ての通りよ。立っているのは、私。テッペン、とらせて貰うわよ」

ホワイトが臨戦態勢に入る。

ソルト「今で…いいのか?」

ホワイト「え?」

ソルト「怪我人に負けるほど弱くない…」

ホワイト「怪我?こんなの怪我のうちに入らないわ」

ソルト「そう…」

ソルトが間合いを詰めて、パンチをボディーに寸止めする。

ホワイト「うっ!?」

ソルト「待っててやる…怪我を治してこい…」

ホワイト「……」

ホワイトは黙って踵を返し、

ホワイト「出直すわ。行きましょう、セブン、セゾン」

坂の3トップは帰っていった。


ラッパッパ部室

さくらは失神したまま、ソファーベッドに寝かされた。

オタベ「ゴメンな…ソルト…負けてしもたわ…」

バカモノ「すいません…ソルトさん」

ソルト「気にするな…相手が強かった…それだけだ…」

ソルトは屋上に消えた。

マジック「まさか、さくらが負けちまうなんてな…」

マジックが横たわるさくらをみて呟いた。

ヨガ「あのダウンは芝居だった…」

オタベ「そやな…効いてはいたけどな…いっ痛。もっと、優しくできひんのか、マジック」

マジック「無茶言わないで下さいよ、素人なんだから!」

バカモノ「マジック、俺も頼む」

マジック「お前は自分でやれよ」

バカモノ「何でだよ!」

ヨガ「それだけ元気なら大丈夫だ。バカモノ」

サクラ「う…」

さくらが目を覚ます。

オタベ「気付いたようやな、さくら」

サクラ「………私…負けたんですね…」

さくらは天井をぼんやり眺めながら呟いた。

オタベ「そやな…あんただけやない、ラッパッパが負けたんや」

さくらが身体を起こす。

サクラ「ソルトさんは!?ホワイトとどうなったんですか!」

オタベ「勝負は持ち越しや。さくらのボディーブローが効いてたみたいでな、怪我を治して来いって、ソルトが言ってな」

サクラ「そうですか…」

マジック「ソルトさんが勝てば問題ない。てか、負けるわけねぇよ、ソルトさんが」

ヨガ「当たり前だ」

バカモノ「今度は負けねえ!セゾンだかオゾンだか…ん?オゾンって何だ?マジック」

マジック「うるせー馬鹿、ググれ」