サクラ「ご馳走さまでした」
カミソリゾンビ「ご馳走さまっす」
さくら達が箸を置いた時、再び空気が凍りつく。
マジ女の生徒達は、潮が引いたように、その人物に会釈をして亜粗美菜から出ていく。
タカミナ「いらっしゃい!ソルト」
ソルト「……B…」
タカミナ「B定一丁!」
ソルトはチラリとさくらをみて微笑むと、ソルト専用の席に座る。
カミソリ「じゃ、じゃあさくら姐さん、私達はこれで…お先に失礼します…」
ゾンビ「失礼しまーす」
店内はさくらとソルトの二人だけになる。
さくらがソルトの対面に座る。
サクラ「ここに来るのは久しぶりじゃないですか?ソルトさん」
ソルト「覚えてない…さくら…お前は…帰らないのか?」
サクラ「いえ、そのつもりだったんですけど、カミソリとゾンビに聞いたことがあって…」
さくらは、カミソリゾンビに聞いた事をソルトに話した。
タカミナ「B定お待ち!」
ソルト「そうか…」
ソルトは手を合わせて、静かに食事を始めた。
サクラ「ソルトさんには申し訳ありませんけど、退屈してもらいます」
ソルトは依然として、静かに、美しい所作で食事を続けている。
タカミナ「あいつはただ強いだけのヤンキーじゃねえな…」
ソルト「さくらやおたべがいる…心配してない…」
サクラ「ソルトさんと再びタイマンできるようになるまで、負ける訳にいきません」
ソルト「待ってる…早く…昇ってこい…」
サクラ「それに…勉強もテッペン取ります!」
タカミナ「ちょっと待てよ、さくら…もしかして、ソルトって…」
サクラ「学業の成績もテッペンなんです」
タカミナ「ええっ!?マジか!?じゃあ何で留年してんだよ、ソルト」
ソルト「………」
ソルトは再び手を合わせて食事を終えた。
ソルト「待ってるんです…さくらを…」
タカミナ「待ってるって、マジかよ…半端ねぇな…さくら…早く強くなるこった。あんまりソルトを待たせるもんじゃねえよ」
サクラ「はい」
タカミナ「おっと、そうだ、新メニューのデザート作ってみたからよ、食べてみてくんねぇか?」