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ソルトとさくら②

サクラ「ご馳走さまでした」

カミソリゾンビ「ご馳走さまっす」

さくら達が箸を置いた時、再び空気が凍りつく。

マジ女の生徒達は、潮が引いたように、その人物に会釈をして亜粗美菜から出ていく。

タカミナ「いらっしゃい!ソルト」

ソルト「……B…」

タカミナ「B定一丁!」

ソルトはチラリとさくらをみて微笑むと、ソルト専用の席に座る。

カミソリ「じゃ、じゃあさくら姐さん、私達はこれで…お先に失礼します…」

ゾンビ「失礼しまーす」

店内はさくらとソルトの二人だけになる。

さくらがソルトの対面に座る。

サクラ「ここに来るのは久しぶりじゃないですか?ソルトさん」

ソルト「覚えてない…さくら…お前は…帰らないのか?」

サクラ「いえ、そのつもりだったんですけど、カミソリとゾンビに聞いたことがあって…」

さくらは、カミソリゾンビに聞いた事をソルトに話した。

タカミナ「B定お待ち!」

ソルト「そうか…」

ソルトは手を合わせて、静かに食事を始めた。

サクラ「ソルトさんには申し訳ありませんけど、退屈してもらいます」

ソルトは依然として、静かに、美しい所作で食事を続けている。

タカミナ「あいつはただ強いだけのヤンキーじゃねえな…」

ソルト「さくらやおたべがいる…心配してない…」

サクラ「ソルトさんと再びタイマンできるようになるまで、負ける訳にいきません」

ソルト「待ってる…早く…昇ってこい…」

サクラ「それに…勉強もテッペン取ります!」

タカミナ「ちょっと待てよ、さくら…もしかして、ソルトって…」

サクラ「学業の成績もテッペンなんです」

タカミナ「ええっ!?マジか!?じゃあ何で留年してんだよ、ソルト」

ソルト「………」

ソルトは再び手を合わせて食事を終えた。

ソルト「待ってるんです…さくらを…」

タカミナ「待ってるって、マジかよ…半端ねぇな…さくら…早く強くなるこった。あんまりソルトを待たせるもんじゃねえよ」


サクラ「はい」

タカミナ「おっと、そうだ、新メニューのデザート作ってみたからよ、食べてみてくんねぇか?」