いつも遅くても夜11時に寝ている俺は久しぶりに夜更かしをしたので迫り来る睡魔と必死に戦いながら授業を乗り越えた。
ところどころ授業の記憶が抜けているがこの学校じゃ部活さえ真面目にしていればよほど成績が酷くない限りは留年はしない。なんらかの理由で部活を辞めた生徒はかなり頑張って勉強しないと留年になるらしいが。
俺は未だに重たい瞼を必死に持ち上げながら部室へ向かっていたところを現在睡魔に襲われている原因の人物、ゆりあに後ろから不意打ちの飛び蹴りを背中にくらった。
「うぐはっ!」
「うぐはだってーどっから声出してるんだよ翔ちゃん」
ゆりあが笑いながらバカにしてくる。
どんな人間でも不意打ちで後ろから飛び蹴りをいただけば変な声の1つぐらいでる・・・はず。
「翔ちゃん今から部活?」
「部活以外にどこに行くんだよ」
「んー生徒指導室とか?」
俺は生徒指導室で思い出してしまった。あの事件を。
そう何を隠そうゆりあのあの柔らかそうなアレを見たときのことを。
「・・・ふふ」
急に目の前でやたら殺意を持った笑いが聞こえたと思い俺がゆりあの方を見るといつもどおりの笑顔を浮かべながら背後にえげつない殺気をまとっていた。
俺は瞬時に逃げないと殺されると判断し部室に向けて全力で走った。
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