首都高の上を一台の小型バンが走っていた。窓を開け、流れる景色を眺めながら、益田はベイ・シティ・ローラーズのサタデー・ナイトを口ずさんでいた。気持ちよくサビを歌っていると、肝心な掛け合いの所を隣で運転している飯塚に盗られてしまった。
じっと睨みつけると、申し訳なさそうに謝ってきた。彼は、2,3日前に入ってきた新人で、新人と言っても、50代後半で会社をリストラされ、益田と同じ清掃会社に入社してきたばかりだった。
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