愛佳「ねえ、加藤くんだっけ?
あんた今、こうやって思ってるっしょ?こんな自由なヤツらがバスケできるのか?ってさ。」
奏翔は、自分が思っていたことを言い当てられるとギクリとした表情を見せてしまった。
奏翔「そ、そんなことないですよー。あはは、何言ってるんですか?」
バレたと思ったが、口では誤魔化すように笑いながら嘘をついた。
愛佳「別に、いいよ。
普通だったらこうやって思うだろうしさ。」
友梨奈「まぁ、そうだね。
うちらが、どこまでできるかってのも見せてあげるよ。あとの説明はまたあとからでいいね?」
奏翔は、その言葉に頷くと友梨奈は満足したのかニヤリと笑うとうなづいてみんなを見渡した。
愛佳、理佐、瑞穂、美愉はユニフォームを着替えることなくコートの中に入りゴールを囲む半円の前に立った。
友梨奈「奏翔くんは、女の子にダンクが出来ると思うかい?」
奏翔「できない。日本人の男子でも難しいんだぜ?女の子になんかできるわけが無い。」
奏翔の言葉を聞くと少し考え込むが、半円の真ん中に立ってボールを軽くつくと正面のゴールを見上げた。
友梨奈「菜緒ちゃん、ディフェンスよろしく♪
じゃあ、いくよ!」
菜緒はディフェンスを指示され円の半円の中に入ると友梨奈はすぐに美愉にボールを渡した。
美愉「なんでウチからなの!?」
愛佳「いいよ、うちにちょーだい。」
美愉が、愛佳の声を聞くと正反対の場所にいる愛佳にパスをした。
愛佳は、菜緒が来るまで待つと前に足を踏み出した。
菜緒は愛佳に食いつくようにディフェンスをしたが、愛佳の素早いクロスオーバー、からのレッグスルーというドリブルに着いていけずについにはその場に倒れてしまった。
愛佳「うちは、こんなものでいいよ。理佐と美愉はどうする?」
美愉「うちは、ドリブルとか出来ないから先に理佐に渡して。」
理佐は、愛佳からボールを受け取るとドリブルをせずにその場でボールをバウンドさせて待っていた。
菜緒はまた理佐のディフェンスにつき、さっきよりも動きが良くなっている気がしないでもなかったが、理佐はその場でボールを持って色々な方向から来る、菜緒の手を手を動かして避けていたが、ゴールのバックボードに向かってボールを投げバックボードに弾かせるとそれを友梨奈がキャッチして、友梨奈はまた半円の外へ戻っていった。
友梨奈「菜緒ちゃん、ありがとう。あとは、大丈夫だよ!」
友梨奈は、菜緒に微笑みかけて大きな声で言うと、菜緒はその場から離れ奏翔の隣に来た。
菜緒が居なくなった瞬間に愛佳が、ディフェンスに入り友梨奈の前に来た。
友梨奈は愛佳のディフェンスを、美愉にパスを出すかのようなフェイントをし、愛佳がそれに反応し、美愉の方を向いた瞬間にゴールの前までドリブルをして美愉にパスを出した。
美愉は、パスを受け取りゴールの方へ、向かっていくと愛佳もそのまま動かずに瑞穂が走り出すのを見ていた。
美愉「瑞穂!あとはよろしく♪」
瑞穂「OK!あとはいつものようにいいパス出してちょ!」
とふたりで会話をすると美愉がバックボードにボールを当て弾かせると瑞穂はそれをキャッチしながらそのままジャンプしてゴールリングに豪快に手を打ちつけダンクシュートを決めた。
見ていた限りでは後ろを向いたまま、体を翻して一回転したように奏翔は見えた。
瑞穂「加藤だっけ?女だからってダンクできないとか舐めてんじゃん?
ふざけんじゃねーよ。」
ダンクを決めたあと、瑞穂は奏翔を見ると凄むように睨みつけて言った。
奏翔は、そんなことはどうでもよかった。
5人のプレーに見とれてしまっており、その虜になってしまっていた。
友梨奈たち、5人は奏翔の様子を見ると満足したのかニヤリと笑った。
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