職員室を後にし、担当教員となった山村の後を追いながら、深山は教室へと向かっていた。
「山村先生はここにはどれくらいいらっしゃるんですか?」
「もう三年かな。うん。最初飛ばされたときは、ああ俺も終わったなって思ったけど、まあ基本的に生徒と関わらなければ、何も起きないから。あっ、それは覚えておいた方がいいよ」
彼の言葉に何か突っかかるものを感じながら、深山は後ろに付いて歩いていった。
教室の前にたどり着くと、中から騒がしい声が聞こえてきた。
どんなに荒れた学生たちでも、ちゃんと出席はするんだと感心はしたが、中に入ってみると、予想以上の荒れ具合に、思わず開いた口が塞がらなかった。
「はーい、注目。今日から大学の方から教育実習でいらっしゃった深山和樹さんでーす。あまり面倒なことに巻き込まないようによろしくなー」
山村の話を聞いている人は誰一人いなかったが、彼自身もその事を気にしている様子は全くなかった。