光圀は莉乃の両親に娘をよろしく頼むと快い言葉をもらった。
今は福岡への帰路である。
結婚が決まったカップルが行うのは互いの両親への挨拶に始まり、入籍、挙式までが一般的な為、光圀と莉乃が今向かっているのは光圀の両親のお墓である。
「光圀。一年後には家族が増えるね。」
「まだわからないだろ。」
「本心は?」
「早く性別が判ると良いなって。」
光圀のその言葉を聞いて莉乃はニッコリ微笑んだ。
〇大塚の家のお墓は家と同じで坂の中腹にある為、捻挫上がりの莉乃には少しきつかった。
それでもなんとかお墓までたどり着いた。
光圀が簡単にお墓回りの掃除は済ませていた為、後はお参りをするだけだ。
「父さん。母さん。俺、本物の父親になるよ。莉乃と家族と幸せになるから、これからも見守っていてほしい。莉乃。お前からも何か言えよ。」
「義父さん。義母さん。改めまして、指原莉乃です。光圀と子供が出来まして、家族になります。不束者ですが、よろしくお願いします。」
「莉乃。もう一ヶ所挨拶しないといけないところがあるのに今、気がついた。」
「とりあえず、今日は帰ろう。」
「あぁ。」
光圀と莉乃が挨拶しないといけないところとはどこなのだろうか?