光圀は役所に届けを出し、莉乃、千尋を病院に残し、自宅に帰ってきた。
「みっちゃん。」
「宮田さん?」
「ちょっと上がって良い?」
「え、えぇ。」
光圀に声をかけてきたのは隣に住んでいる宮田さんである。
光圀のことはみっちゃんと呼んでいる。
「お邪魔します。」
「どうしました?宮田さん。」
「子供が産まれたんでしょう。」
「え?いやぁ、言いましたっけ?」
「貴方の御両親が引っ越してきたときから、二十八年付き合っているんだもの。分かるわよ。」
「ひょっとして・・・」
「うん。アイドルの指原ちゃんと結婚したことも、同棲していたことも、その前はバラエティの企画かと思ったけど、他に六人と生活していたこともみーんな知っていたわよ。」
「やっぱり。」
「私が言いたいのはこれからも私達御近所さんを頼ってちょうだい。それと、奥さんと子供を今度私達にも紹介してちょうだい。」
「はい。・・・ありがとう。宮田さん。」
「他にも言わないといけない人いっぱいいるけどね。」
「もしかして・・・?」
「うん。みーんな知っているわよ。」「ありがとうございます。」
御近所さんにも頭が上がらない光圀なのだった。