私の名前は山本彩。
四人兄妹の末っ子で、秋元商事、営業部に勤めている。
桜井君と美優紀が別れて、桜井君は元気がなかった。
一番上のお兄ちゃんの結婚式を兼ねて京都に行ったとき、美優紀と再会した。
それが引き金となったのか、②兄が美優紀とちょくちょく会っているようだ。
そして、私は見てしまった。
桜井君が美優紀と少しだけ似た人物、指原さんと明らかなデートをしているところを。
あの馬鹿、どんだけあの手の顔が好きやねん。
〇
美優紀は私の義姉になった。
同じ会社やから、桜井君と指原さんが結婚した話も聞いた。
美優紀に桜井君のことはなるべく報告している。
相手の人との子供が産まれたら、会いたいと言われた。
ほんま、なんやねん。
〇
「只今、彩。」
何べん聞いても特徴的な声やな。
そこも好きやねんけど。
「お帰りなさい。菜々さん。」
「今日、お願いしてええ?」
少し私より背が低い恋人にして、先輩山田菜々さんに上目遣いでおねだりされた。
私の中のスイッチはもう入った。
「うっ。彩、ここ玄関。」
「菜々さん。今日、たっぷりマーキングしますから。」
私はこの人と幸せになる。
それもこれもあの馬鹿のせいや。