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長濱ねる 「妹」2

 試しに頬を突いてみる。くすぐったそうに身をよじったが、起きる気配はなかった。そのまま指を唇に置いた。

 寝息が当たり、僕はゾクリとした。ペニスがムクムクと起き上がるのがわかった。


 このまま胸を触ってやろうと思ったが、ねるの身体には毛布がかけられていた。剥ごうと試みたが、ねるの体勢が悪いのか全く動かなかった。強引に行けば剥げるだろうが、そうしたらねるを起こしてしまう。

 仕方がない。僕はゆっくりと身を起こすとペニスを出した。半勃ちのペニスをねるの口元まで持っていくと、指で触れたときと同じように吐息が当たった。


 ペニスの先を唇にちょっとだけ押し付ける。塗りこむように左右に動かすと、みるみるペニスは勃起した。

 と、僕の頭の中でピンと閃くものがあった。いっそのことねるの下着を使おう。下半身だけ裸のまま僕は部屋から出た。


 脱衣所のカゴにねるの下着がないことは分かっていた。いつも下着は自分の部屋に置いてある。「変なことしないでね」と念を押されていたが、僕は無断で彼女の部屋に侵入した。

 綺麗に整頓されたこの部屋のどこかに使用済みの下着があるはずだ。なるべく物には触れたくなかった。視線だけをキョロキョロと動かすと、カゴを発見した。あそこだ。


 僕の読み通り、カゴの中には下着があった。その中から素早く一つを物色すると、何食わぬ顔で自分の部屋に戻った。

 ねるは変わらず同じ体勢のままスカスヤと眠っていた。このまま事が終わるまで寝ていてくれと願って僕は元の位置に戻った。


 手に取ったのはキャラクターの絵が描かれたパンツだった。ショーツと呼ぶには子供過ぎるデザインだった。どちらかといえば乳幼児が穿くパンツに近かった。

 それでもパンツはパンツだ。一日ねるの股間を覆っていた布を広げると、うっすらと黄色い染みが見えた。


「お前が悪いんだからな。お前が」


 罪悪感がないわけではなかったが、ムラムラとした気持ちがそれを上回っていた。パンツを鼻に押し付けると、おしっこの臭いが強くした。

 ペニスはいきり立っていた。先端からは早くも先走りの汁がジワっと滲み出ている。僕は思い切りパンツのにおいを吸って、ペニスを擦った。


 これまでしてきた中で最高の自慰だった。なぜもっと早くこれをやらなかったのだろう。快感が頭の先からつま先まで駆け巡る。先走りの汁がクチャクチャとした音を立てた。

 さすがに音が激しくなってくると、ねるが起きてしまうと思った僕は、彼女の唇に擦り付けた。血色のいい唇にネバっとした液体が付着し、ねるがそれを舐めたときだ。射精感が土石流のように押し寄せ、僕はそのまま射精してしまった。


「やべっ」


 水鉄砲のようにピュピュっと飛び出した精液はねるの顔を汚した。おかげで彼女は目を覚ましてしまった。


「あっ、いや、それはその……」


 目の前にいるのは下半身を丸出しにした兄だ。手にはパンツを持って、呆気なく射精してしまったペニスの先からは精液が糸を垂らしている。


「えーよりにもよってそのパンツを選んじゃうのー」


 てっきり悲鳴を上げるものだとばかり思っていたが、ねるの反応は予想外のものだった。


「え……これ……」


「もっと可愛いのがあったのに。よりにもよってそのパンツ選んじゃうんだ。もしかしてお兄ちゃんこういうパンツが好きだったり?」


 僕の手からパンツを奪うねる。状況がまるで飲み込まなかった。


「顔がネバネバする。青臭い。精子ってこんなにおいなんだね」


 顔に付着した精液を指で掬うと、ねるは猫のようにクンクンと嗅ぎだした。


「どう? スッキリした?」


「ああ……ま、まあ……」


「引っ越ししたときに言ったでしょ? ねるが全部処理してあげるって」


「お前、起きてたのか」


「うん。お兄ちゃんが唇に指を置いたときから。てっきりキスされてると思ってた」


 フフフと笑うねるに、身体の力が抜け落ちた。全て見られていたのだ。


「安心して。幻滅なんてしないから。むしろ遅いぐらいだよ。てっきりもっと早くパンツに手を出すと思っていたのに」


 ねるの掌で転がされていたということか。


「お前ってやつは……」


「ねるがお兄ちゃんの溜まったものぜーんぶ処理してあげる。だから他の女の子連れ込んじゃダメだよ。もちろんオナニーも禁止」


 グイっと指を突きつけられると、青臭いにおいがした。