文字サイズ:

「小栗とマジ女のテッペンがタイマンはるってよ!」

咲良がやって来て、騒ぎになっている、魔素羅尾高校。

教師が近付かないように指示を出す、黒崎。

噂を聞きつけ、野次馬が集まってくる。

マジ女のテッペン、咲良のあまりのイメージの違いに、ざわつく野次馬。

「超絶カワイイ女子高生じゃねーか!」


ラグビー部部室前は黒山の人だかりになった。

「すいません、咲良さん。何せ男子校なもんで…女子高生がくるなんて、学園祭のときくらいなんですよ」

「気にしていない。さあ、始めよう…小栗俊太郎」

咲良が構える。

「はあ…乗り気がしない…けどっ!うわぁ!」

咲良がいきなり仕掛けてくる。

「おおおお!」

野次馬が咲良の動きに驚嘆する。

不意を突かれても、咲良の攻撃をかわす俊太郎。

「(強い…マジ女のテッペン…マジだぜ!)」

「(かわされた!?ソルトさんみたいだ)」

逆に、俊太郎が咲良に仕掛ける。

パンチを寸前で見切って、かわす咲良。

髪の毛をパンチがかすめていく。

そして体を捻ってハイキックを放つ。

「オオッ!」

野次馬は、ハイキックに驚いたのではなく、その際に制服のスカートが捲れて、下着が見えたからだった。

ハイキックをブロックしてそのまま押してダウンさせる俊太郎。

「くっ!」

俊太郎はジェスチャーで立ての合図。

悔しそうに立ち上がる咲良。

見守る、四天王の一人、黒崎がやはり四天王の赤川に

「相当やるな、マジ女のテッペンは」

「ああ。ソルト並みかもな」

「なんだ、赤、ソルトとやったことあるのか?」

「ん?いや、去年さ、超絶カワイイ女子高生ナンパしたら、ソルトでさ」

「マジか!初耳だぞ?で?」

「お前は…あたしの退屈を紛らせてくれるのか?っていきなり襲われた」

「こわっ!由依さんから聞いてはいたけど…」

「まあー、つええのなんの。俺の攻撃みんないなされて、カウンター決められた」

「なるほどねえ…」