襲ってきた4人のうち夏川を除く3人が、黒崎、さくら、おたべに返り討ちにされた。
冬木、春野、秋山が、うずくまって、悶絶する。
「(強い!コイツらヤバい…)」
「なんや、やっぱ口だけやな?そんなんで、うちとさくらとやろうとしてたんか?」
「ゆ、由依さん…そんなストレートに言わなくても…」
「で?お前はどうすんの?俺が相手するけど?」
「い、いや…お、おい!やっぱヤベエぞ、行こう!」
4人は逃げて行った。
「いやあ、俺ら、か弱いリア充でよかったねえ」
「何がか弱いリア充や、雄ちゃん」
おたべが黒崎の頭をポンと叩く。
「やっぱ、超絶カワイイんですね、さくらさんとおたべさんは」
「そうやろ?なあさくら」
「そうやろ?じゃないですよ、おたべさん…もう…帰るよ、俊太郎」
「はい。どうぞ、さくらさん」
俊太郎がさくらにヘルメットを渡す。
「じゃあ、帰りましょう」
2台のバイクが爆音あげて走り出す。
さくらのバッグについた、俊太郎の獲ったクマのヌイグルミが揺れていた。
~マジ女~
マジ女に戻って来たときは既に夕暮れ時だった。
「今日は楽しかったですよ、さくらさん」
「ああ…」
「今度は2人で…」
「そうだな…」
ふと横を見やると、少し離れた場所で、黒崎とおたべがキスを交わしていた。
「クロのヤツ…もっと違うところでやれよ…」
「……」
「ったく…当て付けかよ…じゃあ…さく…!?」
俊太郎がさくらに見向いた刹那、さくらにキスをされた。
「………」
「UFOキャッチャーの約束だ」
さくらは顔を紅く染めて、そう言うと、踵を返して、走り去って行った。
「さくらさん…」
感激に浸る俊太郎をよそに、黒崎とおたべは情熱的なキスを何度も交わしていた。