泥酔女も持ち帰ったけど、結局はそのツレの女とヤった話する。
よく行くバーに来るそこそこの年齢だがカワイイ感じの女。でもハードレズなんだ。
だけど、いつもイイ女を連れてる。
ある日会ったら東京から(漏れは地方都市)友達が来てるという。
これがまた、なんというか豊満!って感じで漏れの好みにドンピシャだった。
財閥系商社で若いうちに上司とケコーンしたらしいが、更に若い子に手を出したらしくリコーン。
慰謝料も歳の割には結構ふんだくれて、しばらくは気ままにやってると言う。
漏れも週末、バツ1、金有りってのはなかなか無い好条件だ!って事で一緒に飲むことにした。
その2人がレズだったのかはわからないが、見た目はそんなにイチャつくわけでもなく
フツーの女友達付き合い風に見えた。漏れが2,3歳若いって事がわかってから急に
タメ口になって、会話の間に肩や腕に手をあてたりして、これはイイカンジ。
女のスペック書いとく。顔はそれほどハデじゃないが若い頃の木の実ナナ風。
若い子は知らないか。
なんか豪快さと女らしさがハデに表れてるというか。で、顔はすっとしてるが
ボディーは豊満って感じ。ただ腰から下はシュっと細い。かたせ梨乃風?
ああ、盛れってたとえがオサーンだな。ま、とにかく漏れの好みだったわけ。
でも知り合いはレズだから、漏れは相手にしてもらえないかもな〜とも思ったり
しながら杯を重ねる。
ただ、会話の様子とかみてると、ケイ(仮名)もまんざらではない様子。
ここはもう一人を何とかして片付けなければ。
「そういえばケイ(飲み屋の顔見知り、ハードレズ)ってこの前誕生日だったよね?」
もう1ヶ月も前の話だがそんな理由で、ケイの好きなバーボンをボトルでオーダー。
といっても場末の店だから¥4000なんだぜ。それとつまみを取ってとにかく飲ませた。
漏れも就職した頃は東京にいて、そこそこいろんな場所に行ったからナナとも話が
合わせられて、住んでた中目黒のあたりとか、前を通ったことしかない大丸ピーコック
の話でなんとなく盛り上がってた。
知り合いのハードレズ -> ケイ
木の実ナナ -> ナナ としてくれ。
2時間もするとケイはすっかりヘベレケ。
ナナに聞くと今日は繁華街近くの外資系ゴージャスホテルに泊まってるらしい。
「あそこの上の階にあるバーに行ってみない?夜景がきれいだよ」勿論、その帰りにそのままなだれ込む事を想定してだ。
タクシーで3人で移動。ケイは支えれば歩けるが、、、という状態。
ホテルに着いてエレベータホールに。そこでナナが言い出した。
「ケイがこれ以上飲めそうにないから部屋で休ませてく」
それを聞いて、漏れはガッカリ。
シングルかツインか、それともダブルか知らないが、相手は漏れではなく
やっぱり女がいいのか、と、かなりガッカリした。
エレベータを途中で降りてケイを部屋に入れる。
ベットは一つ。セミダブル?それとも高級ホテルのシングルなのか。
ケイをソファに寝かせてブランケットをかける。ん?なんでベットじゃないの?
冷蔵庫からポカリを出してテーブルに置く。気が利くなぁ。
「さ、それじゃ行こうか」
ナナが漏れの腕をとる。
おっ!腕がオパーイに当たって、やわらかーい。
でも漏れは相手にしてもらえないのになんで?
年下の男の慌てぶりをみるのが面白いんだろうか。
いろんな事を考えながらエレベータは上がっていった。
高い階のラウンジに入ったが、天気はうすくもり。夜景も近くはいいが、遠くはぼんやり。
漏れらは奥の静かな席に通された。
ナナが飲みたいと言うので赤ワインのハーフを一本とつまみを少々。
それからはナナの話を聞いた。結婚の話。相手の話。
「であなたは?」
ちょっと前に何となく別れた話。
時間はまだ午後11時半。夜はまだまだこれからだ。
2人でなかなかイイ話をしてたと思うが、漏れはケイが部屋に居る限り
ナナとのコトは無理だな、と諦めていた。そう思うと確かにイイ女だが
ココで金と時間を使うのはムダで、別の店に行って楽しく飲んだほうが
いいんじゃないかと思えてきた。
すると、突然、ナナの携帯が鳴った。電話の相手はケイの様だ。
「ちょっと部屋に行って来るから、待ってて」
そう言うと、小走りにエレベータの方へ行った。
一人残された漏れはすることもなく、逃げられて残された男のような気がして来た。
改めて回りを見渡すと、カップル、男女のグループ。女同士は居るが男だけなのはオレだけ。
もしかしたらケイも戻ってくるかも知れない。そうなれば今夜のコトは絶対に無理だ。
どのくらい時間が経ったか判らないが、入り口を見てるとナナが一人で戻ってきた