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「晩御飯どうします?」 
里美が聞いてくる。 
「それよりお前らそろそろ帰らなくていいのか?」 
「大丈夫ですよ。子供じゃあるまいし。ねぇ里美?」 
「あっ私は奈美と旅行にいってることになってるから。さっきお母さんにメール入れた」 
「それ頂き~私もメール入れよ~」 
奈美が携帯をいじってメールを入力している。 
「じゃぁおまえら今日も泊まりか?」

「まずいですか…?」 
里美がまじまじとこちらを見つめる。 
「いや…まずくはないけど」 
「じゃぁOKということで。舞ちゃんはどうする?」 
「私も家帰ってもどうせ一人だし…」 
「じゃぁ決まりね!4人で仲良く泊まりましょう!」 
里美がなんか一人で仕切ってる。 
(里美ってこんな子だったっけ…?仕事中はもっとおとなしかったような…) 
「晩御飯は…」 
「ピザでも取るか?」 
「いいですね~」 
奈美のメールは終わったようだ。 
「飲み物だけコンビニで買ってこようか。俺行ってくるよ。ピザはそこの広告で」 
「じゃぁお願いしま~す」

適当にビールとジュースを買って家に帰った。 
家に帰ってしばらくするとベルが鳴った。ピザ屋が来たようだ。 
「8190円になります」 
「はい」 
「ありがとうございました~」 
ピザ屋はか帰って行った。 
「おい。こんなに食えるのかよ。誰だ注文したのは」 
「里美ちゃんで~す」 
「大丈夫ですよ~いざとなったら誰か呼べばいいし」 
「これ以上は勘弁してくれよ」 
「冗談ですよ~」 
みんなでビールを開けて乾杯をした。以外に食が進んでピザはほとんど残らなかった。 
「結構食べたな。まぁほとんど里美が食ってたような気がしたが…」 
「そんな事ないですよ~。奈美のほうが食べてましたよ」 
「あんたと一緒にしないでよ~」

「じゃあ私、一回帰って皆さんの分のパジャマ取って来ますね」 
「舞ちゃん、大丈夫だよ~私と里美は昨日、課長のYシャツ着て寝たし」 
「なんかHですねぇ~」 
「頼むから今日はパジャマで寝てくれ。なんかヤバすぎる…」 
「自分の着替えもあるんで取りあえず取ってきます」 
そう言うと舞ちゃんはドアを開けて行ってしまった。 
「なんでYシャツじゃいけないんですか~」 
奈美が少し膨れて拗ねている。 
「あ~課長はきっと私たちに飽きちゃったんだ~」 
里美が眉毛をハの字にして悲しい顔をしてみせる。 
「きっとそうだ~グスン」 
「違うっちゅーの。わけわかんない事言うな」 
「ホントですか~」 
「ホントだよ」 
「じゃあみんなと一緒にお風呂入って下さい」