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そういって彼女は固くなった股間に指をのばしてきた。 
形を確かめるように握った後、裏筋の部分を指で引っ掻くように刺激を加えてきた。 
「おわわっ………」 
「気持ちいい?」 
「きっ……気持ち……いい……」 
彼女は体をずらして股の間に座る形になった。 
そしてまた両手を使って包むように撫でる。 
そして指がついにチャックにのびてきた。

「ちょっ…おま……」 
制止しようとしたが、構わず下げられた。 
そのまま指が入ってきてペニスが引っ張り出されてしまった。 
「きゃ~すご~い…」 
そそり立ったペニスを間近で見つめている。吐息がかかり、熱く感じた。 
(もーどうにでもなれ…) 
彼女はチラリとこちらを見たあと、パクリとくわえてしまった。 
「んぅ……」 
快感が走る。口の中に含みながらも舌を巧みに絡めてくる。 
そして深いストロークで奥までくわえ込む。 
「課長のおいひ~」 
口に含みながらしゃべっている。 
振動が気持ちいい。 
しばらくしゃぶると、口を離して太もものあたりに頭を横向きに乗せてしまった。 
そして静かな寝息が聞こえる。 
(はぁ……?ねっ…寝たのか…?) 
相変わらず静かな寝息が聞こえる。 
(まじかよ……おいおい…まっいっか…)

しかしこのままの体制では彼女が目覚めたときに変態扱いされてしまうだろう。 
多分覚えてないだろうし…。 
とりあえずペニスをしまった。 
(さてどうするかな…) 
体をずらし、立ち上がった。 
靴を脱いで部屋に入り、辺りを見回した。 
ベッドを見つけたが、運ぶのは大変そうだ。 
(ちょっと頑張ってみるか…) 
彼女の靴を脱がし、コートに手を掛けた。 
コートの下には黒色のミニのタイトスカートと白色の毛糸のセーターを着ていた。 
胸の膨らみが気になる。 
(結構でかいんだなぁ…) 
セーターを着ているせいか胸の曲線が眩しい。 
そのままコートを脱がして俗にいうお姫様抱っこをした。 
「ん……っ……」 
体を大きく動かしたので起きるかと思ったが、そのままだった。 
体がだらんとしているので意外に重く感じる。 
なんとかベッドまで運び彼女に毛布を掛けた。 
(今日はこのまま帰ろう…)

変なところで紳士ぶってしまうのが俺の悪いクセだ。 
でも寝ている女性を襲う気にはなれない。 
鍵を見つけてそーっと外に出る。 
鍵を掛けてポストに鍵を入れた。 
(ちょっと勿体なかったかな…) 
そんな事を考えながら帰途についた。 
とはいってもすぐ家についてしまったが…。 
家について部屋に入った。 
引っ越しの片付けがまだ終わっていないため、ダンボールが幾つか未開封のまま置いてある。 
ちょっと頑張って買ったマンションだったが、同居予定の女性とはマンションが出来上がる前に別れてしまった。 
仕事が忙しすぎて会う時間がほとんどなかったのが主な原因だ。 
その事があって以来、仕事は程良く部下に振るようにしている。 
もう遅いのだが…。 
スーツを脱いでシャワーを浴びようとしたら携帯の着信音がなった。 
(彼女起きたのか?早いな…) 
携帯を見ると彼女ではなく、同じ課の奈美だった。

「はい、もしもし…」 
「課長遅くにすいませ~ん。舞ちゃん大丈夫ですか~?」 
「多分な。心配なら自分で送ればいいじゃないか」 
「そうじゃなくて課長が心配で…」 
「は…?」 
「舞ちゃん、課長の事結構好きみたいだったから…」 
「責任もってちゃんと家まで送りました。寝ちゃったからベッドまで運んで毛布も掛けときました。 
これでいい?」 
「課長襲っちゃったりしなかったんですか~」 
側から笑い声が聞こえる。 
「襲うかよ!それより側に誰かいるのか?」 
「カラオケつまらなかったから里美と抜け出して来ちゃったんです~課長は何処ですか?」 
「もう家だけど…」 
「え~じゃあこれから里美と二人で飲み直しに課長の家行っていいですか~?」

「はぁ…?別に構わないけどまだ引っ越しの片付け終わってないぞ」 
「大丈夫ですよ~何だったら手伝いましょうか~?」 
「断る…」 
「きゃはは~じゃあ後ほど…」 
簡単に場所を説明して電話を切った。 
(さて…どうしたものか…今更片付ける気にはなれないし…とりあえずシャワー浴びるか…) 
シャワーを浴びてタオルで体を拭いた。人が来るのでパジャマというわけにはいかないので 
長袖のシャツにジーンズを履いた。髪の毛を乾かしているとインターホンが鳴った。 
オートロックのエントランスを解錠し、二人を招き入れた。しばらくするとまたインターホンが鳴り、 
ドアを開けると奈美と里美が入ってきた。 
「こんばんは~おじゃましま~す」 
「結構素敵なマンションですね~」 
「ありがとう」

「課長の私服初めて見た。結構若いじゃないですか」 
「失礼な。これでもギリギリ20代だぞ」 
「ですよね~でもなんかサッパリしてる」 
「待ってる間にシャワー浴びちゃったんだよ」 
「私もお風呂入りた~い。里美は?」 
「いいね~」 
奈美と里美は共に25歳で、同期ということもあり仲が良い。 
「まじで…?じゃあお湯をためるからちょっと待ってて」 
しばらく他愛のない話をしているとお湯がたまった。 
「里美~お風呂広いよ~一緒に入る~?」 
「ホントだ~入ろ入ろ!」 
「全く人の家来るなり風呂かよ…」 
「えー課長何が言いましたかー?」