「ケイはどうだった?」
「あんまり飲みすぎて気持ち悪いんで今のうちに家に帰るって」
えっ?
予想外の返答に漏れは言葉が出なかった。一旦、諦めてからの復活ほど嬉しいものはない。
もしかして.....チャンス復活?
いや、気持ちは盛り上がるが、想定外だから何を話したら良いのか思い浮かばない。
するとまたナナの方から話しかけてきた。
「前の店でさ、ウイスキー飲ませてたの、、、あれ、ケイを酔い潰そうと思ったんでしょ」
またまた予想外の言葉にさらに言葉が詰まる。
「ミエミエだったよね」
でもナナの顔はちょっと嬉しそうだった。
「ケイの事....知ってるんでしょ?」
「ええええ、、あの、、、女の人が、、、」
「そう、ビアンなのよね。」ケイがちょっと困った顔で言う。
「ぶっちゃけ、私、迫られてたのね。私はそんな気ないんだけど....」
ナナは、自分が離婚した時とか何度かそうなりそうな時もあったがいつも断ってたという
「でもキスされたことくらいはあるのよ」
「なんか、付き合い古いヘタレな男みたいだね」
「あははは、そういえば、そんなカンジね。で、結局他の男に持ってかれる、みたいな」
そんな話をするナナが可愛らしく思えたが、これからどんな話題を振ればいいのか
漏れは頭をフル回転させてた。
とり止めも無く話をしてるうちにワインがカラになった。
「さて、次は何頼む?」と漏れはメニューを取ってナナの方に開く。
勿論、漏れはメニューをチラ見ししつつ、次の話題を考えていた。
「そうねー。じゃあ次はキツイ奴かな。テキーラ、ショットで」
「じゃあオレはウオッカ」
来た酒をイッキに空ける。
「効く〜」「ナナさん、結構強いねぇ」
キツイ酒を飲むと、なんかテンション上がる。
話題を考える事も無く話も盛り上がってきた。
そうしているうちに90度右に座ってたナナがだんだんしなだれかかってきた。
前のダンナもこうしてやられたのかなぁと
漏れはどうでもいい事を考えていた。
2,3杯飲んでかなり酔っ払ってきた。
酔うと楽しくなって来る、それはナナも同じ様子だった。
何を話したかは覚えてないが、一言言って笑い、一言聞いて盛り上がる。
漏れもこのあとどうこうする事は忘れてとにかく飲むのが楽しかった。
なんだ、最初からこうすればよかったのか。
「お客様、ラストオーダーですが、お後よろしかったでしょうか」
突然、ウエイターが言う。盛り上がってたところに水を被された気がした。
「なんだーもう終わり?夜がはやいなぁ」とちょっとガラの悪くなってるナナ。
「何かあと頼む?」と漏れがきくとそっけなく「もう、いい」とナナ。
あああ、今夜の事はここまでなのか。
だがナナは驚くことを言い出した。
「楽しく飲んでんだからさー、部屋で続き飲まない?」
この言葉も予想外だったが、漏れはヤラしい気持ちよりも、その瞬間は
もっと楽しく飲みつづけたいという気持ちからすぐに答えた。
「ああ、そうしようよ」
ナナが手を上げるとすぐに伝票が来た。
「****号室のOOでお願い」
部屋のカードを見せながら言う。さすが東京モンはカッケー!
「じゃ、いこか」
席を立つとまた腕を組んでオパーイが当たる。やわらかーい。
2人ともノリノリでエレベータに乗る。2人しかいない空間。
するとナナが言った。
「ねぇ、チュ−しよ、チュー」
「えっ?、、、、」
「女同士だってしてるんだから、ほら」
それは理屈になってない、と言おうとしたが
ナナのやわらかい唇が漏れの口をふさいだ。
ナナからのキスで漏れも迷いが消えた。
今日はこの相手とヤっちゃってイイと。相手も了解してるんだと。
部屋に入ると後ろから胸をつかむ。大きい。
立ったまま後ろから体を撫でまわしながら、耳やうなじにキス。
服の間から手を入れて体を直接触る。いいやわらかさだ。
ホックを外し、ジッパーを下げ、手を入れるが脱がし切らないまま体を撫でる。
こういうのがエロイと漏れは思う。